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3. 感情表現を豊かに……って聞くけど

2013年9月1日

子育てしてると(子どもが幼いうちは特に)

「絵本の読み聞かせをしましょう。

絵本や読書は感情表現を豊かにします」

なんて助言を耳にタコができるくらい聞きます。

 

正直言うと、感情表現を豊かにするのって

そんなに大事なことなのかなぁと思ってました。

読解力や作文力をつけましょうとかいうなら、分かります。

勉強に直結して成績UPにつながりますもんね。

 

だけど、恥をしのんで言いますが、

感情表現を豊かにしたらどんなことに役に立つのか

いまいちよく分からなかったんです。

普通に、人並みに表現できればいいんじゃないの?って。

いやはや、なんとも浅はかな考え(^_^;)

 

この前の記事に書きましたが、

「気持ちを認める」ことが大事だとあらため知ってから、

感情表現が豊かというのは

とても大事なことなんだと実感しています。

 

感情を豊かに表現できる子は、きっとそれだけ

いろいろな気持ちを経験しているはず。

自分でいろいろな気持ちを経験していれば、

相手の気持ちを理解しやすくなるんじゃないでしょうか。

共感力がアップする、というか。

 

そういえば以前、小学校の先生をしておられた方が

こんなことをおっしゃっていました。

 

今の小学生は、想像力が乏しい子が多い。

これをしたらどうなるか、

相手はどんな気持ちになるか想像できない。

だから平気で無視したりいじめたりしてしまう、と。

 

感情表現が豊かになれば、

想像力も豊かになりそうな気がします。

どうしたら豊かになれるのだろう……?

 

ずっと昔に読んだ子育て本に書いてあったことを

おぼろげながら覚えています。

今思えば、それも感情表現や想像力の豊かさに

つながるんじゃないかな。

 

それは、ニュースなどで

いろんな事件や事故が報道されたとき、

あえて子どもとそれについて話をしてみるということ。

事実の説明だけでなく、

その関係者の気持ちも考えてみるんです。

こういうことがあって悲しいね、

その人の親はどんな気持ちだろうって。

もし自分や自分の家族がそういう目にあったら?って。

そういう親子の会話は、命の大事さや物事の善悪を

心で学ぶきっかけになると思います。

 

もちろん、学校での出来事などでもいいのだけど、

年齢があがるにつれて話してくれなくなるし、

話しにくいことも出てくると思います。

その点、TVで見聞きしたことなら

遠慮なく話ができますもんね。

 

……とはいえ、そういう会話は

意識しないとなかなかできません。

ニュースの話より、兄妹喧嘩のお小言を言うほうが

断然多いです。

でも5回に1回くらいは、小言を我慢して

人の気持ちを想像する話、してみようかな。

 

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