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2. キモチを認めるって大事

2013年8月25日

子どもがある気持ちを持ったら、どんな気持ちであれ、

そう感じているのは紛れもない事実。

その気持ちが良いか悪いかなんて、親が判断する必要はなく、

それよりむしろ、そういう気持ちになっていることを

認めてやる方がずっと大事です。

(だから「そんな風に思うなんておかしい」

という判断はしない)

 

それと、子ども自身が自分の気持ちを認めることも、大事。

「こんな風に思うなんて自分は悪い子だ、

自分はおかしいのではないか」

と思うのではなくて。

 

……以上は、私の大好きな本

"How to talk so kids will listen & listen so kids will talk"

の受け売りです(^_^;)

 

「自分の気持ちをちゃんと認める、自覚する」

ことが重要なのは、特にいじめられている子の場合に

当てはまりそうな気がします。

加害者は自分の都合に合わせて、

ターゲットの子に難癖をつけ、

「あいつは~だからいじめられて当然」という状況を

作り出すそうです。

いじめがエスカレートして被害者が心身共に弱っていくと、

被害者もだんだんと

「自分が悪いから仕方ない、どうにもできない」

「これ以上ひどくならないためには、耐えるしかないのだ」

と思ってしまうらしいのです。

 

そんなとき、「自分が悪いのではない」

「こんな理不尽な苦しみを受けるのはイヤだ」と強く思い、

その気持ちを大事にもち、理解ある大人や友達に

苦しみを訴える勇気をもってくれたら、と思います。

 

じゃあどうすればそんな風に

自分の気持ちを維持できるのでしょう?

答えの一つは、ふだんから自分の気持ちを

認めてもらっている、ということかなと思います。

たとえ否定的な気持ちでも、

「そう、あなたはそういう風に感じてるんだね」と

理解してもらえる、ということ。

もちろん、場合によっては認め方に注意が必要ですが……。

「あの先生、うざ! ムカつく」と子どもが言ったら、

「そう、あの先生をうざいと思ってるのね」ではなく、

「そんな風に言うなんて、授業で何かイヤなことがあったのね」

というふうに。

 

……そう考えたら、いじめる側についても

同じように思えてきます。

いじめる子は、大きなストレスを抱えていることが多い

と聞きます。

そういう子が、普段から気持ちを表に出して

(または悟ってもらって)

そのたびに気持ちを(非難されるのではなく)

認めてもらっていれば、

残酷ないじめという形で発散しなくても、

自分の中で整理しやすくなるのではないかなぁ……。

 

もちろん、物事はそう単純ではないだろうけど、

「いじめの加害者を減らす」という理想に

少しでも近づくためには、そう思って子育てするのも

一つの方法ではないかと思います。

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