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11. ガミガミ言わないよう我慢するのは辛いけど、

言われ続ける子どもはきっともっと辛い

 

2013年11月1日

いじめをしてしまう原因の一つに「ストレスをためている」があります(『友だちをいじめる子どもの心がわかる本』講談社)。勉強や習い事に追われている子は、そうした物理的な忙しさだけでなく、親から「勉強しなさい」「いつまでテレビ見てるの」「もっとがんばれ」などと言われ続けるので、心が休まらないんですね。

 

親は、そんなこと言っちゃいけない、と頭では分かってるのですが、宿題もせずにダラダラとテレビを見てるわが子を見ると、言わずにはおれない……のではないでしょうか。私もそうです(^_^;)

 

でも、やっぱり言わないように頑張る。ここは親の頑張りどころかも。親がガミガミ言わないのを我慢する辛さより、言われてストレスをためこみ、いじめで発散せねばならないほど追い詰められている子どもの辛さの方が、深刻だし大変じゃないかと思います。

 

そう思うと、そこまでストレスをためないうちに手を打ちたいものです。

 

Liberated Parents, Liberated Childrenというアメリカのロングセラー子育て本で読んだアドバイスを思い出しました。

 

まず、第三者を頼ること。我が家ではそれまで、通信教材で勉強させていたのですが、手つかずのまま教材がたまっていき、私がうるさく言ってケンカが日常化してしまい、つねにお互い不機嫌……というパターンになりつつありました。辛かったです。子どもも、嫌だったと思います。家にいても心が休まらなかったかも。

 

そこで、本人は嫌がっていましたが塾に行かせることにしました。もともと成績がこれ以上ひどくなったら塾に行くという約束だったし。「第三者を頼る」を意識したわけじゃないですが結果的にそうなりました。

 

そうしたら、家にいる時間が減った分ケンカしなくなりました。夜、子どもがテレビを見ていても、そもそも見る時間も減ったのだし、「塾に行ってる間は勉強しているんだから、まいっか」と思えるようになりました。

 

すると子どもがだんだん穏やかになり、そのおかげで私も穏やかになれました。お互い普通に話ができるようになり、勉強のことで不必要なケンカはしなくなりました。同時に、子どもも塾に慣れてきて前向きに行くようになりました。

 

こうなってくると、もう一つのアドバイス「子どもに根掘り葉掘り聞かない」も実践しやすくなります。これは、「宿題終わったの?」「テスト、どうだった?」「作文、先生に何か言われた?」などのように、子どもを質問攻めにしない、ということ。子どもは年齢が上がれば上がるほど無口になるので、親は気になってあれこれ質問したくなります。でも、それをぐっと我慢しようということです。

 

子どもにしたら「なんでそこまでいちいち聞いてくるの!? 話したくないことだってあるのに!」という気持ちでしょうから、もっともなアドバイスです……。

 

でもこの「聞かない」というのも、慣れるまでは難しくて、つい「テストどうだった!?」と出てしまいます。1学期は、私は気になってつい「テスト返ってきた?」と何度も聞いてしまったのですが、今学期は、私自身、ほかのことに気を取られていたせいもあり、そうした問いかけは一切しませんでした。そうしたら、子どもの方から「今日、ほとんどの科目が返ってきたよ」と言って結果一覧を見せてくれました。このオープンさ、ビックリです(中2です)。

 

年齢にかかわらず、話す内容やペースはある程度子ども本人に任せた方がいいのかもしれません。そうすれば、不要なプレッシャーを与えずにすむように思います。(あえて黙っていたときに、聞きたいことを子どもから話してくれたら、「よっしゃー!」と心の中でガッツポーズが出ます(^_^;))

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